グルメコーナー
二子新地 台湾料理店「伯老亭」

二子新地駅
改札左手
徒歩3分

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第一部・伯老亭
土曜日の昼下がり。気だるい空気の二子新地。
二人は、カウンターに座った。中華料理・伯老亭。
もう2年も続いているだろうか。土曜日はこの店でラーメンを食べることにしている。
「ぎゃはははは!」
座敷席の客が騒いでいる。女は蔑むような目をしてつぶやいた。
「ねえ、何あの人たち? ズルズルッ」
「見ちゃだめだよ、ズルズルッ」
「1人だけ荷物ちっちゃいねえ」
「ちっちゃいねえ」
「ほら、唐辛子を気づかないで全部食べた人がいるよ、切ないねえ」
「切ないねえ」
「ほら、2コママンガを1コマだと思ってた人がいるよ。切ないねえ」
「え、あ、あの草マンガ、2コマ目あったのか!」
「ちょっとお、なんで知ってるの?」
「い、いや……。」
男は、急に黙り込み、座敷席をジロジロと眺めた。
「ハリウッド勢がいない……」
ため息まじりにつぶやく。
「何よ、ハリウッド勢って?」
「スターウォーズとゴッドファーザーだよ! なんで分からないんだ!」
男、それは言い過ぎってもんじゃないのか……。
と、二人を包む気まずい空気を、座敷席からの会話が切り裂く。
「馬の首!」
「スーラータン!」
「キャンディーズ」
「バンバンジー!」
「ダメ!」
「ギャハハハハハ」
帰り道、女は男に思い切って話しかけてみた。
「あの人たちが食べてた、特性ダレの餃子おいしそうだったな。あと、卵と牡蠣を炒めて、ピリ辛ソースをかけたやつもおいしそう」
「そうだね、そろそろ、俺たちラーメンから先に進まなきゃね」

おまけ
私はお尻。ちょっとだけ外の世界を眺めてた。へえ、これがノクティか。あれ、誰か私を見てる。
「おいおい、お尻丸見えだよお」
「おおー、さすがノクティだなあ」
2次会の溝の口に現れたウインズ一行は、知らないネーちゃんのケツを批評していた。
念のため説明すると、覗いたわけではなく、駅の周りを歩いていると、たまたまケツがそこにあったのだ(←たしか……)。さすがノクティ。そうして一行は、どうやらこのあとカラオケに行ってカロリーを消費、さらに980円のを食いに行ったようである。

(記憶がなくなったため、終わり。05.11.19本紙・みやた)

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