08/3/30 バッカス戦

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■3月30日 神宮外苑コブシ球場 vsバッカス戦

 ちょうど一ヶ月前の、あの試合−。

 4月のウインズは強かった。
 芝公園でビッ“グ”ベアーズを返り討ちにし、王者チキンズ相手には 勝ちに等しい引き分け。そして初対戦のツーナッシング戦での見事な完 封勝ち。終盤の失点でゲッツに敗れた以外は、ナイスゲームの連続で、 4試合を2(.5)勝1敗1分。チキンズ杯の実質王者の座も勝 ち取り(?)、大きく勝ち越した07年の「強いウインズ」が帰っ てきた。
 内容的にも(不参加だったからよく知らんが)エースの特大本塁打、 チキンズ杯王者を手玉にとったブクローの快投、エース&コサッキーの 奪三振ショーなど、スーパープレーが目白押し。その他にも、村ケン& ちっちゃい男のここ一番でのヒット&ボヨヨン走塁の競演、小川くんの 強肩(これも見てないが)、新メンバーや助っ人のみなさんの活躍、 「不確かな野党」がついに右翼宣言(でも試合後半にはレフト/左翼に 交代)など、明るい話題が満載の1ヶ月だった。

 毎年恒例の開幕戦黒星、規模拡大のチキンズ杯でも、面白くもなんと もないくらい中途半端な6位と振るわなかったチームに、何が起こった のか。今思えば、転機になったのが、このバッカス戦だったような気が する。
 あれはちょうど桜が満開の時期だった。けどその日は雨模様。神宮外 苑では格上(料金も高い)である人工芝のコブシ球場だが、マウンドや アンツーカーの部分は、粘着質の赤土で足元はドロドロ。しかも試合中 には冷たい雨が降り注ぎ、震えながらプレーするような最悪のコンディ ションだった。
 メンバーも、投の両輪であるエースとコサッキーが不参加。そこで先 発したのが、花見の予定をすっぽかして参戦した、今季初先発となる 「島人」ブクローだった。キャッチャーは今シーズン、一躍正捕手候補 に躍り出たGさん。この新バッテリーが、リーグ戦参加チームの初対 戦・バッカスを手玉に取った。
 打線は計11四球と相手投手の乱調につけ込み5得点。助っ人参 戦→(他チームとの兼任で)入団決定の山中さんも2打点と、勝利の原 動力となった。
 安定した守備も勝因のひとつだった。セカンドに入った、これは正真 正銘新メンバー(だよね?)の酒寄氏、ここでもライト、セカンドで要 所にいいプレーを見せた山中さん。そして無派閥グループの三遊間が、 当たり前のプレーを、当たり前にこなした(自画自賛含む)。
 そんな中でも、この日一番のヒーローは、誰が何と言っても6回を一 人で投げ切ったブクローだろう。上原なら数球投げただけで内転筋の故 障を再発しそうなグチャグチャのマウンドで、最終回には1点差にまで 詰め寄られながら、見事に1点差を守り切った。

 ピッチャーの好投、エラーのない守備、フォアザチームに徹した各 バッターの選球眼……。今ひとつ流れに乗れなかったチームにとって、 きっかけとなるナイスゲームだった。
 ただ、それだけではない。この日の影のヒーローは、誰でもない審判 だった。適当に、雰囲気でジャッジしているとしか思えない内野ゴロの 一塁でのアウトセーフの判定。傾向も何もないストライクボールの ジャッジ。ついでにアピールプレーの守備妨害までひとつ(これは私怨 か)。
 草野球の聖地である神宮で、こんなデタ、、じゃなくてユニークな審 判がいるなんて……。そういえば、野球の本場であるアメリカにも、似 たような審判がいた。記念すべき第1回のWBCで一躍有名になっ た“あの”審判だ。そんな審判に泣かされた日本代表は、その後奮起し て快進撃を続け、ついに世界一まで登り詰めた。同じように今ひとつ パッとしなかったウインズが、この試合で「生き返った」のは間違いな い。たぶん、あの審判のせい(おかげ)で、、、、。

 ちょうど一ヶ月前、あの試合がきっかけだった(に違いない、たぶ ん)。

※お断り
大幅に遅れてのヨンスポ原稿。もう書かなくてもいいかなとも思いまし たが、「バックナンバー」で1試合だけ空欄になっていたので、あわて て書きました。ここで丁重にお詫び申し上げます。まあ、ウインズには いつも本業で〆切3週間遅れぐらいの猛者もいるようだし(笑)、それ に免じてご了承下さい。

本紙・♯12 大久保

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