10/8/29 ビッグベアーズ戦

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■8月29日(日)ビッグベアーズ戦

喜べない大勝

8月も終わるというのに暑い……。
日中の温度はゆうに30度を越え、試合の始まる夕刻になっても蒸し暑さが残る。
もう少し涼しくなってくれるかと思っていたが甘かった。
爺婆なら軽く熱中症になるレベルだ。

対戦相手・ビッグベアーズさんのご厚意で、
人数が集まらなくても構わない、足りない守備は貸す
と言ってくれた事により試合が成立する。
1回はゴローがいたのでライトを借りて試合開始。
三塁打と犠牲フライで1点は取られたが、
最少失点に抑えるまずまずな立ち上がり。
1回裏の攻撃から、ウインズらしからぬ猛打爆発!
BBsの先発ピッチャーが軟投派であるのは周知なので、
充分に引きつけてのセンター返しを心がける。
普通、心がけたってそんなに上手くいきっこない草野球。
だが、前回の試合で煮え湯を飲まされたのが余程骨身にしみていたのか、
とにかく引きつける、が徹底された打線であった。
初回に9点。草野球では必ずしもセーフティリードとは言えないが、
ピッチャーが落ち着くには充分な点差である。
ゴローは仕事のため、初回の攻撃が終わった時点で帰宅。
安打と打点を荒稼ぎしてウハウハ言いながらで帰っていく。
2回からセンターとライトを借り、ピッチャーは島人へ。
立ち上がりにやはりヒットと盗塁を絡められ、
1アウト3-2塁のピンチを招く。
ここで次の打者はサード強襲。TOMがグラブに当てるもファンブル。
だが、このファンブルが逆に幸運だった。
3塁ランナーが飛び出してしまい、すぐにボールを拾い直したTOMがホームへ送球。
三本間で挟殺してピンチを切り抜ける。
その裏の攻撃も、ウインズは攻め手を休めず。
3回からは島人も落ち着いた投球で、相手に追加点を許さず。
4回裏、相手ピッチャーが交代し、的が今イチ定まらない様子であったところで、
ほぼ試合は決したと言っていいだろう。
四球絡みの追加点も積み重ね、終わってみれば18点の大量得点。
ヘルプに入ってくれたBBsの守備陣も、すべての守備機会をそつなくこなす。
エラーらしいエラーもなく、数字だけをみれば言う事無しの大勝なのだが・・・。

この試合で2つのことを再確認した。
まず、野球は9人集めなければならないということ。
これは守備が足りない、という理由だけではない。
スコアを見てもらえばわかるのだが、見事なまでに3割バッターが並んでいる。
こんな酷暑に野球をやろうと集まるような野球バカは、
自ずとプレーのレベルが高い。
ヒットも打てるしエラーも少ない。
だが、そういうメンバーのみを集めて打線を組むと、
どこまで行っても「線」が途切れない。
ホームインするとすぐに次の打席、なんて状況が多々あった。
だが、それは反則臭いだろう?
下位打線に打つのが苦手なバッターがいるから、打線が途切れるのだ。
途切れるのが普通、途切れるから次の展開が生まれる。
信じられないくらいのつるべ打ちなのに、今イチ喜べない理由はその辺にある。

2つ目は、試合の流れを決めるのはヒットではなく四球であるということ。
うちのチームはスコアラー要員すらおらず、もしかすると漏れがあるかもしれないが、
この試合ウインズは無四球であった。
ヒット→盗塁→ヒットと繋がっても、失点はせいぜい1〜2点止まりだ。
だが(これもスコアを見ればわかるが)四球を挟んでヒットをつなげられると、
一気に大量失点に繋がってしまう。
ピッチャーが一生懸命投げているのはわかりきっているのだから、
たとえ四球を出したとしても攻められない。
だが、ギリギリのコースを攻めて四球を出すよりも、
ド真ん中の棒球を痛打されたほうが、実は傷口は小さいものだ。
無論、守備陣がエラーすることなくしっかり守るというのは前提であるが。

試合前の話に戻るが、審判さんがボソッと呟いた。
「9人集まらない時点で負けだから。」
以上の点をふまえて、とりあえず9人集めましょう。
野球をやったことのない人だろうが女の子だろうが、
ライトに立っていてもらうだけでも構わないはずだ。
ウインズはギリギリになると、大概の場合は9人集まってしまうのだが、
集まらなかった試合だからこそ、9人集まる大切さがわかった。
そんな試合でした。

文責:TOM


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