12/6/2 安信タイガース戦

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■6月2日(土)安信タイガース戦

「広尾の朝は早い」
そう言っていたのは大橋巨泉だったか、いやビートたけしだったか。
広尾と少し離れた場所にある神宮の朝も、また早い。試合開始予定時刻は8時だ。

だが、開始10分前にウインズのベンチには誰もいない。今日の対戦相手である安信タイガースさんはとっくにお揃いだ。
5分前。ようやくウインズの面々が姿を見せる。キャッチボールもそこそこにスタメンが発表されたのだが、名前が呼ばれたのにこの場にいない者が1名。10番打者として出場するはずの男は、酒に飲まれて更衣室でダウンしているらしい。

なんてこった。
まあ、9人いるのでとりあえずプレイボール。

まず守備についたウインズだったが、先発の島袋がいきなりノーアウト満塁のピンチを迎える。普段なら起きているかすら怪しいこの時間にマウンドに上がるというのもなかなか大変だ。

これは初回からビッグイニング献上か。
しかし、2つ続いたショートゴロを山中さんが落ち着いてホームで封殺すると、次打者をピッチャーフライに抑えてどうにかこうにか無失点で切り抜ける。

その裏のウインズの攻撃。
山中さんのセカンドゴロの間に三塁から大久保さんが先制のホームを踏む。そしてこのところ好調を維持している4番H2君がライト線を破るホームラン。この時期にしてすでに4号だ。8試合で4本。二桁行くのだろうか。

2回は加藤様がヒットで出塁するも、村上さんのファースト後方へのポテン打球であえなくセカンド封殺。あの当たりでファーストランナーがギャンブルスタートを切るのは厳しいだろう。下手したらダブルプレーだ。結局この回は追加点ならず。

だが、3回に2点を奪いさらにリードを広げるウインズ。
島袋も3イニングをゼロで抑えた。いつものように球が荒れていたこともあって、相手が打あぐねていたようだ。「球が走っていた」というウインズナインの声があったが、休養十分と寝不足が良いように作用したのと、あとは酒の力とか、まあ結局はたまたまらしい。なので、あんまり期待しないでね。

さて試合は後半打撃戦へ。
ちなみにウインズはまだ9人で戦っている。
途中、村上さんが更衣室へ様子を見に行くも、10番打者はまだ夢の中。いつ目覚めるのだろう。あぶさんのように、ここぞという場面で仕事をしてくれるといいのだが。

それにしても6月の朝ってこんなに暑かっただろうか。
徐々に体力を消耗して行くウインズナイン。
そして安信タイガースさんの打撃が徐々にウインズ投手陣のボールをとらえ始める。
不運な当たりもあったが4回に3点、5回はリリーフした山中さんが2点を失い、ついに逆転されてしまう。

なんかまずい展開だ。
と思ったのも束の間、直後に古作さんが内野安打で出塁すると、またしてもH2君がライトへスリーベースヒットを放ち、すぐさま同点に追いつく。若干上がり過ぎた感があったが、当たりとしてはホームランになってもよい打球だった。

さらに6回は、この回から変わったピッチャーを攻めて、古作さんのこの日3本目のヒットと、初回にお得意のポテンヒットを好守備に阻まれた宮田さんのスリーベースヒット、相手エラー、さらにもはや見慣れた感のあるゴローさんのデッドボールも絡めて3点の勝ち越しに成功する。

「よし、ここでとっておきの代打(ホントは代打じゃないけど)、“あぶさん”でダメを押そうじゃないか」
って思ったナインがいたかどうか定かではないが、やっぱり彼はまだ夢の中。この回は3点で終了。

最後の守備。
1点を返され、なお二死二、三塁。一打同点のピンチである。
そして、山中さんの投じたこの日47球目(嘘、適当です)。
打球はこの日痛烈なライトゴロを記録したセンター大久保さんに飛ぶ。

おや、この打球の追い方はもしや……、抜けるのか!?

試合後半から俄然鋭くなった安信タイガースさんの打球だ。すでにホームランも打たれている。

だが、最後はきっちりと大久保さんのグラブに打球が収まってゲームセット。

勝ったことはもちろん喜ばしいことだが、試合としても追いつ追われつのナイスゲームだった。

最後はお互いの健闘と讃えてエールの交換。
しかし、ついに10番打者はグラウンドに姿を見せることはなかった。
次回はお願いしますねー。

みなさん、朝も早よからおつかれさまでした!

Written by 島袋


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