13/9/7 チーム・鮪戦

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■9月7日(土)チーム・鮪戦

 ブクローが地元沖縄に帰り、投手力不足……というより投手の絶対数不足期へと突入したWINS。そこにもってきて、今や唯一の先発投手といってもいいエースが出張などで不在。
 しかし、事務局G&第二事務局ミヤタは積極的に試合をブッキングし続ける。
 そんな状態でのぞんだチーム・バビグリン戦は、1対20という大敗。それは、まあいい。しかし、問題は次の試合だ。
 WINS史上最大の悪夢が起こった。
 夜の浅草、電気代のお高いカクテルライトが照らす台東リバーサイドスポーツセンター野球場に、相手チームがお出ましにならなかったというのである。
 どグサレ球団から純粋助っ人・栗山選手まで招聘しての試合だった。こちらはなんとか人数をそろえた。
 しかし、来ない。
 ひょっとして、隅田川を舟で下ってきたりするのか。

 「遅いぞ、武蔵!!」

 「WINS、すでに敗れたり」

 そんな会話も、何もなかったという。
 いったいこれはどういうことなのだろう。
 球場使用料を自治体に稼がそうとする闇の組織が野球チームをでっちあげ、その「やるやる詐欺」みたいなものにまんまとWINSが騙された。
 それとも、『漂流教室』のように相手チームナインがそっくりタイムスリップしてしまった。
 あると思います(古い……)。
 とにかく、こういう場合、相手チームを責めてもほとんど意味がない。
 なにしろ、「やりたいやりたい」とやる気まんまんで球場まで来て、けっきょくやれずに自分ですること(練習です)になってしてしまうのは、うちのチームなのだから。
 これはブッキングの問題だ。
 とくに初めて対戦するチームの場合、その相手と試合までにどれだけやりとりをしておくか。どれだけ仲良くなっておくか、と言い換えてもいいだろう。メールのやりとりはタイムラグなどもあるので、やはり電話で話すというのがいちばんでは。なんなら一度会ってみるのもいい。そこから恋が生まれるかも。幹事の役得だ。
 対戦相手を決めるというのは、それくらい責任重大、大変なのである。
 ブッキングを担当していないWINSナインも、そういったことを改めて考えてみる時期にきているのかもしれない。

 そんなこんなの中でエースも出張から戻り、満を持して迎えたチーム鮪(まぐろ)戦である。

 いや、その前に最近WINSの一部で盛り上がっているファンタジー(妄想)ベースボールも紹介しておこう。<新コーナー>
 これは、WINSナインそれぞれが自分の好きな女優、歌手、タレントなどを9人選ぶという、ただそれだけの遊びである。
 見本として、エースのファンタジーナインを記しておく。

一番(センター)栗山千明
二番(セカンド)クロエ・グレース・モレッツ(HIT GIRL!)
三番(ショート)ミラ・ジョボビッチ
四番(サード)山口百恵
五番(キャッチャー)膳場貴子
六番(ファースト)伊東美咲
七番(レフト)上山千穂
八番(ライト)岡田奈々
九番(ピッチャー)木之内みどり

 理想的なオーダーだ。完璧。
 ちなみに、事務局Gの三番四番は、小倉優子と由紀さおり。弱そうだ。
 カトーさんは「とにかく能年玲奈」。この間までAKBと言っていた。ただの流行りもの好きか。
 チキンズのケンちゃんの四番は中山美穂。辻仁成のヨメだぜ。
 新宿三丁目『みくに丸』のセーケンさんの三番四番は、夏目雅子とオードリー・ヘプバーン。このふたりは、トウモロコシ畑に球場を造らないと現れてくれないだろう。
 オーダーを発表していないナインは、次の試合までに決定、オーダー表を事務局まで提出するように。
 現実のファンタジーベースボール同様、選んだ女優らがドラマや映画の主演をしたらプラス10ポイント、CM出演は5ポイント、脱いだらマイナス10ポイント(必然性がある場合はプラス)等々、今後ゲームシステムを構築していきたいと思う。

 ようやく試合が始まった。

 「ねえねえ、何その胸のマーク!?」
 「鮪です、マ・グ・ロ」
 「なんで鮪なの?」
 「いやー、鮪なんですよー」
 「鮪かあ……。もっと積極的になってほしいなあ、オレとしては」

 これは、試合前の鮪ナインとエースの会話である。
 さらに。

 「僕たち今日、ダブルヘッダーの2試合目なんですよ。お手柔らかに」
 「何言ってんのー。きみたち、全然若いでしょー。平均年齢何才?」
 「28歳くらいですかねー」
 「こっちは45歳くらいだよ! いちばん上なんか、54歳なんだから。そっちは2試合目でちょうどいいくらいだと思うよ」

 全然ちょうどよくなかった。
 しかも、いちばん上は54歳じゃない。カトーさんを忘れていた。55歳だ。
 まあ、2回を終わるまでは1対3。まずまずのゲームではあった。
 しかし、3回表。とにかく、右へ左へセンターへ、打つ、打つ!
 久々だったせいか、いつもは制球力抜群で“精密機械”とも呼ばれる(呼ばれてない)WINSエースの制球が乱れたというのもあるが、一挙8点!!
 終わってみれば、5対19の完敗、惨敗。
 わが軍の見どころは、今季打撃不調気味の大久保選手が久々に放ったフェンスオーバーの2ランホームラン。そして、最終回、無死満塁をリリーフ、ピッチャーゴロホームゲッツー&三振という完璧な火消しぶりを見せた西川選手の投球だけ。
 一方、相手チーム鮪は打つだけでなく、守備でも見せ場だらけだった。
 島田選手の左中間を襲う弾丸ライナーをレフトが内野手ばりの横っとびでキャッチ(ありえねー)。
 さらにミヤタ選手の野手の間を抜けるはずだった痛烈なゴロをセカンドが好守(ありえねー)。
 そういや、1回裏先頭、湯一路選手のセンターオーバーかと思える当たりも、相手中堅手が一度前進しかけながら背走してナイスキャッチしたし、エースのライトフライも、わが軍のようなエポック社野球盤タイプの右翼手だったら完全にヒットだったよなあ。
 まあ、いい。
 強いが楽しい、ナイス球団でした、チーム鮪。
 ネット裏で観戦しながら500mlのビールを4缶開けたという、西川選手の先輩のサイトーさんも「点差は開いたけど、面白い試合だったよ!」と言ってくれたし。
 とにかく、WINSこれからの課題は、投手力とブッキング力。
 投手候補は、とにかく制球力をみがけ。投げない日も、ブルペンでキャッチャーを座らせて投球練習だ!!
 あ、試合後に行った谷津嘉章のホルモン焼『壱鉄』も、質&量どちらも素晴らしかった。金属のボウルにたっぷり入ったすき焼き鍋のホルモン!! また行こう!!

ペン=本紙エース


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