06/8/11どグサレ球団戦

<試合結果> <スライドショー> <その後> <グルメ>

■8月11日どグサレ球団戦

 4月に復活を果たした伝説のチーム「どグサレ球団」との再戦。今季2度目の「四ッ谷ダービー」(と呼んでいいのか知らんが、ウチのチームは「四谷」だし、どグサレもNちんの事務所が四ッ谷駅の近くなんだから、いいだろう)は、両チームにとって「聖地」とも言うべき、外濠球場でのナイトゲームで行われた。
 前回の対戦で大敗を喫し、リベンジに燃えるどグサレは、ザ・オリジナル「どグサレ」のH氏の姿こそ見えなかったものの、奇しくも前戦でウインズに電撃入団宣言したK氏をはじめ、どこかで見たことのある顔がやたらと目立つメンバー。さらに凄いのがギャラリーの多さで、特に「黄色い声援」(というほど騒いでもなかったが)の多さは際立っていた。
 試合は序盤から、どグサレペースで進む。先発のエースは、まるで何かの影におびえているかのような、落ち着きのないピッチングで、先頭打者にいきなり四球を許すという珍しい立ち上がり。下位に進むほど迫力を増す(ように見えた)どグサレ打線に、要所で大きな当たりを浴び、4回、4失点でマウンドを降りた。安打こそ出なかったが、惜しい当たりを連発したキャプテン(?、監督?)Nちんをはじめ、どグサレの各打者の振りの鋭さがやたらと目立った。
 対するウインズは、監督候補不在で久しぶりにオーダーを組んだキャプテンによる新打線が沈黙。前回は15安打17得点と打ち崩した栗山投手に対して、4回まで1点のみに抑え込まれた。最近3試合、22、13、14得点と打撃絶好調のチーム状態に加えて、今回は3年ぶり(ぐらい、自称)に参戦した元永氏と‘あらいぐま’もっくんの「神宮コンビ」を擁する超重要打線だったのに、やっぱりオーダーって大事なのか?
 そう思った矢先の5回、ウインズの怒濤の反撃が始まる。暑さによる疲れからか、制球が乱れ始めた栗山投手から、2四球を皮切りに、タイムリーと敵失で2点を返す。さらに6回、死球を挟んだ4連打を含む5安打の集中打で一挙4点を奪い、ウインズが7−5で逆転勝ちを収めた。
 それにしても、最近のウインズは強い。ふと振り返ってみれば、これで5連勝、06年シーズンも11勝5敗という好成績である。この日の試合も、完全な負けパターンからの見事な逆転勝利。言ってみれば「強いチーム」の勝ち方だった。この絶好調とも言えそうなチーム状態で、次はいよいよ「天敵」ランナウェイズとの対戦を迎えることになる。
 ウインズは強くなった。ただ、何か違和感がある。そう、試合後の飲み会でみんなが叫んだように「空気が読めない」者が多すぎるのである。

終盤の逆転勝ちによる、タナボタの勝利投手を喜ぶ者。
3点ビハインド、無死一塁の場面で自分の打率維持のために送りバント(草野球で!)する者。
盗塁するランナーを顧みず、果敢な初球攻撃でファールを打ってしまう者。
追い上げの場面で致命傷になりかねない走塁ミスをしながら、自分の打率ばかりを気にしてプレーしている者。
女性ながら果敢な打撃で奮闘するNちんの打球を、前進守備でキャッチしたり、ダブルプレーにとったり、果ては三振にまでとっちゃったりする者。
飲み会の席で、デリケートな質問をして、みんなを凍りつかせる者。
そして何より、エースが帰った途端に爆発し、のびのびとしたプレーを見せるウインズのナイン。

−−ウインズはいつからこんなチームになってしまったのだろう。確かに強くはなったが、こんなに「空気が読めない」チームになっていたなんて……。「強ければ何でもあり」なのか?

「儲かりさえすれば、何をやっても構わない」「どんな形であれ、勝ちさえすれば、横柄な態度を取っても構わない」
まるで日本の現状を見ているようで、快勝にもいまひとつ心が踊らない筆者であった(嘘)。

(文中一部敬称略)本紙・大久保

戻る