キャプテンの肴8/26
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■キャプテン中泉 |
キャプテンの肴VOL.2 『古矢考』
古矢 徹。いうまでもなく、我が四谷WINSのエースである。得意な球は、ボールの縫い目はおろか、A球の「A」の字や、その回りにある「J.S.B.B.」の文字さえ読めてしまうのではないかと、バッターに錯覚を抱かせるほどの剛遅球と、ニュートンは正しかったと、誰もが納得せざるを得ない(他の要因によって球が落ちているとは考えられない)『引力フォーク』だ。他にも持ち球は百花繚乱のごとくであるが、対戦チームに研究されるとマズイので、これ以上ここに書くことは控えよう。
さて、草野球とはいえ、野球は勝負事である。古矢は、先発投手として、ゲームづくりの任を負う以上、当然、勝負に対するこだわりは、人一倍だ。それこそが『エース』と、呼ばれる者の条件であり、先発投手たるモノの宿命だ。打席に立つ古矢もまた然り。スイングする時、そのアゴは、常に遥かレフト方向上空に向けられている。
自らの投球やバッティングのみならず、出塁したランナーを牽制するとき、自身が盗塁を試みるとき、中継プレイのバックアップに入るとき、更には、ベンチから、野次とも声援ともつかぬ罵声を発するとき・・・・。ひとつひとつのプレイに対して、真摯に取り組む姿を、すべてのグラウンドで容易に見い出すことができる。
しかし、ユニフォームを着ている限り、また、そこがグラウンドである限り、どれほど緊迫した場面でも、いかに疲労困憊していても、古矢の目は、笑っている。それは、紛れもなく『野球バカ』の目である。
当WINS公式ホームページのコンテンツ「メンバー」をご覧あれかし。エース古矢の好物は、『野球+酒+歌+女性』である。正真正銘の野球バカ+酒バカ+歌バカ+女のバカー!である。これらの好物をヤッている時も、彼の目は、さも楽しそうに笑っているのだ。(女性の時は・・・・知らない)
しかし、一瞬だけ、エース古矢の目が真剣味を帯びる時がある。
「なぜ、こんな時に?」と、我が目を、そして、彼の人格を疑ってしまう刹那だ。
それは・・・・『冗談を言う時』なのだ。な、な、な、なぜ???
その瞬間は、試合が終わり、グラスを傾け(それが勝利の美酒であっても、惜敗を悔やむ苦い酒であっても変わることはない)、カラオケでひと通り、浜田省吾をうなった後にやってくる。
決めゼリフはコレだ。
『今日来てる女の子たちは、ここにいるオレたちの中で誰が一番いいの?』
エースの目は凄味すら帯びている・・・・。
■次回「キャプテンの肴」は・・・・、もうめんどくさくなっちゃったなぁ〜・・・・。