07/7/28 どグサレ球団戦

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■7月28日 どグサレ球団戦 落合中央公園球場

 どうしたことか、今年のウインズ。7月時点で11勝3敗1分け。勝率7割3分3厘。開幕2連敗のあと6連勝、屋根より高いエイゲンズの1敗後、1分け挟んで4連勝。本日対するはおなじみ「どグサレ球団」。主戦ヤマナカさんは、先日のウインズvsBB戦に助っ人登板。ピシャリとBB打線を抑えて、さくっと勝利投手をもぎとっていった。その快投ぶりを「ムムム」の思いで見ていたウインズのメンバー数名。さて、どうなりますか。
 初回をゼロに抑えて1回のウラ。大久保、遊飛に倒れ、つづいて本日、上位打線に抜擢されたムラケン、エースが連続三振に切ってとられる。
「あら? 打てねえ。まずいか?」のイヤな感じをふりはらったのは、この男。一閃したバットから「バカバットーーー」の快音を残してセンター前。この日3安打1四球、打率10割と気炎を吐いたコサッキーがレフト線を抜くヒットで続く。ゴローがさりげなく中前に落として先取点。「おらおら、大量点か?」と思うも小笹が投ゴロ併殺。監督の死球で二死一、三塁となったところで、相手捕手・ユイチロが投球を後逸。わずか2mしかないバックネットまでの目測を誤ったスナイパー&ゴルファーの杉丸が果敢に突っ込むも、ホーム前5mでもうお待ちかね。アウトだよな、そりゃ。
 つづく3回オモテ。走者一人をおいて、打席にはクリヤマ。右翼が極端に短い落合球場に合わせて、スカっと流し打ち。打球はきれいにフェンスを越えていったとさ。
 しかしながら、ウインズもしぶとくヤマナカさんを攻め立て、5回を終わって5対3の2点リード。ウインズはマウンドに、常磐道の茶狼(なんて読むんだ?)コサッキーを送り出した。気合いは満点ながら、やや制球に苦しむコサッキー。四球で出た敵将ユイチロが1塁上で監督に「コサッキーは出来のいい悪いがハッキリしてますからね。今日はダメみたいですよ」と囁き作戦。「おお、そうか。じゃピッチャー交代」って言いそうになっちまったじゃねえかよ。
 試合後、聞いたところによると、コサッキー。前日、どグサレ球団から「明日はメンバー揃ってるからウインズでいいよ」とすげなく戦力外通告されていたそうな。そんな、あーた、かつてはどグサレで攻守の中心だった人間に、ずいぶん冷たい言い方ねえ。焼けぼっくいに冷や水をかけるような仕打ちに、燃えていたのがコサッキーなのであった。
 あ、いけね。書くの忘れてたけど、現在、打点王をひた走る古矢も4回。(たしか)一死一、三塁とお膳立ての整ったところでライトへ2塁打。この日も打点2を記録。さすがに据え膳を喰わせれば東中野ナンバーワンと賛辞を献上しておこう。
 そうして5対3で迎えた6回オモテ。先頭と次打者を四球と何かで塁に出し、ノーアウト一、二塁。点差は2点。この時点で、監督の脳裏に何かが激しくうごめいていたことは言うまでもない。
 ゴロー?? いやヤツはキャッチャーを任され、暑熱のグラウンドから吹き返す熱ですっかりやられている。干からびる寸前のアカガエルの様相。無理だ。
 エース再登板?? いやこの炎熱のなかですでに5回を投げている。再登板は生ビールを3杯ほどコイたあとでなければ無理だろう。
 しからば……オレ?? ねーよ。
 などといってる間に、バットから弾き返された打球はショート大久保の正面へ。すかさず6−4(古矢)−3(杉本)、絵に描いたようなゲッツー。うしし、案ずるより産むが易しとはこのこと。そしてゲームセット。
 この日のMVPは3安打に1セーブもついたコサッキーに差し上げましょう。
 帰途、呉越同舟して、中華屋でおつかれさん。どグサレからは、ノモチン、ユイチロ、いつのまにか新婚になってたクリヤマくんと奥様、クロサワ、カトーの両御大などが参加。クロサワさんもほぼ半年ぶりの復帰とかで、誠に慶祝至極。
 しかし宴席では「今日はどグサレも勝てると思ってただろ。ご苦労さん」「ええっ! 古矢さんってコース狙って投げてるんだ。知らなかった」などと随所に底意のあるやりとりが散見されるなど、決して和気あいあいとしたものでなかったことを書き留めておきたい。
 その後、誰がどこで帰ったやら、曖昧模糊として、白い霧にかすんでいくように、盛夏の一日は、またいつものように淡く、酒臭い息だけを残して路地の奥へ消えなずんでいくのであった。
 しかし、夏の野球のあとのビールは旨めえですな、ご同輩!

(文責=監督)

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